水彩画を飾る
水彩画をどんな部屋やスペースに飾るとより引き立つのでしょう?
風景画が似合うお部屋の雰囲気や、イラストがぴったりくるスペース、棚に置くと
映える小さな作品、階段にぴったりの水彩画など、僕なりの視点で選び方や飾り方をご紹介。
ご自分の空間がより魅力的に、皆さんの理想のスペース作りのお手伝いになれば幸いです。
壁に風景画を掛ける
壁に風景画を掛けると、風景を眺める窓のような
雰囲気になります。さらに本物の窓と違って
外の天気や騒音に左右されないのも嬉しいポイント
です。嵐の日でも穏やかな景色を眺めながらコーヒー
を楽しめるのですから、なんだか少し優雅な気分に
なりますね。
また、壁に調度品などがない場合は、美術館のように
すっきりとした空間を楽しむこともできます。
シンプルなスペースにはイラストが似合う
家具と観葉植物だけが並ぶミニマルなスペース。そんな空間に足りないのは、実は「ちょっとした個性」だったりします。
そこで登場するのがシンプルな絵!でも、ここで大事なのは、あまりリアルすぎる絵画ではないこと。あたかも写真のような絵は、それ自体が「主役」になりすぎてしまいがち。
一方で、イラストや抽象画のような作品は、どことなくユーモラスで、ちょっと控えめ。それでいて、空間全体をふんわり包み込むような力があります。たとえるなら、観葉植物が部屋の空気を少し潤すのと同じように、イラストは心に小さな
「ほっこり」を届けてくれる存在。
シンプルな空間に、シンプルな絵。まるでコーヒーにほんの
一滴ミルクを加えるように、ちょうど良い空間バランスを
手に入れることが出来ます。
棚に小さな絵を置く
棚や家具の隅っこ、あるいは「ここどうしよう?」
という狭いスペースに、小さな絵を置いてみませんか?不思議なことに、これがただの置き場から「おしゃれな空間」へとランクアップする魔法になるのです。
ポイントは、小物やオブジェと一緒に仲良く並べること。お気に入りの置物や何気ない雑貨たちと並ぶと、小さな絵が「あ、ここにいていいんだ!」と自信を持った表情(に見える)をするから不思議です。
ただし、大作や写実的すぎる作品は、棚の主役を奪い
かねません。おすすめは、イラストやラフなスケッチのような「控えめだけど存在感がある」タイプ。
主張しすぎず、でも確実に空間を引き立てます。
さあ、小さな絵と棚で、あなただけのミニワールドを
作ってみてください。部屋の空気がぐっと変わりますよ
和風の絵を飾る
日本には、春の桜や夏の花火、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の風情を楽しむ素敵な風習があります。でも、気づいたら季節を感じるのはスーパーの「春の味覚フェア」とか「お歳暮コーナー」だけ…なんてこと、ありませんか?
そんな日常に、ちょっとした和の趣を加える方法。それが「和風の絵を飾る」です。
その季節を描いた絵をお部屋に置けば、身近に季節感を感じることが出来ますが、ただ絵を飾るだけでなく、その横に季節のアイテムをちょっと添えるのがポイント。桜の絵の前に桜餅を(もちろん食べるために!)、紅葉の絵の横には落ち葉のオブジェ、ひな祭りのイラストの横には本物のひな人形を置いてみると、一気に「小粋な季節のスペース」の出来上がりです。こうすることで春夏秋冬が自分なりの思い出深い歳時記へと変化します。
ダイニングに絵を飾る
ダイニングルームには、控えめな絵がよく合います。
ここは食事や会話を楽しむ場所なので、空間を引き立てつつ、視線を独占しない絵が理想的。
具体的には、淡い色調の風景スケッチや、草花、果実のイラスト(自然な状態で!)がオススメです。
あまり鑑賞を強要するような絵よりも、ふと目に入るくらいの穏やかな存在感がちょうどいいです。
毎朝のトーストを食べながら、ふと絵を見て「今日も爽やかな気分にしてくれる」とか、夕食の会話中に「温もりや季節感を感じる」と思わせるくらいの、控えめな華やかさで食卓を彩りましょう!
階段には調度品や飾り物が殆どなく、ただ登り降りするだけの空間と考えられがちですが、実はゆっくりと何かを鑑賞する絶好のスポットであるとも言えます。
ただし、階段の幅は広くないので、立体物や大きなオブジェを置くのは難しい。そこでおすすめなのが、壁に飾れるアート、特に水彩画です。水彩画は厚みがなく、軽やかな印象を与えるので、階段を通る時の違和感を全く感じさせません。さらに縦長の作品を選ぶと、階段のサイズや傾斜に驚くほどフィットします。
階段の傾斜に沿って複数の細長作品を並べてみてください。階段の上り下りが本当に楽しくなることでしょう。
階段におすすめの絵は?